挙式控え室は昭和13年に立ち寄った野口雨情が詠んだ「日の永きを楽しむ」から永日荘と呼ばれといます。ご希望により新郎新婦には挙式で読み上げる「誓詞」を控え室にて自筆していただきます。
神社に到着した親族は、挙式30分前になると控え室に案内されます。久々に集まった親族とのおしゃべりに花が咲く中、お祝いムードが部屋中に広がります。
挙式の時間が近づくと控え室から挙式場へ入場となります。風流を尽くした渡り廊下を神前へと進みます。
挙式場へ入る前に「手水の儀」を行います。結婚式は「お祭り」の一種でもあるので、まずは身を清めることから始めるのです。手水は神様のお住まいである社殿に入る前の大切な作法です。これで心身ともに準備万端整いました。
祭儀を行う前にお祓いを受けます。神職が祓詞を奏上し、大麻で新郎新婦及び参列者全員のお祓いを行います。この間、全員起立し、頭を下げます。
祭儀の開始にあたり、斎主(中心となって祭儀を司る神職)に合わせて、神前に向かい全員起立し、一礼をします。
神職が神饌(海や山の幸)を奉ります。この場合、あらかじめ神饌を供えておき、御神酒の器(瓶子)のふたをとって、献饌に代える場合もあります。
斎主が祝詞を奏上し、結婚のことを申し上げ、末永い幸福を祈ります。
神前に供えた御神酒で、新郎新婦が巫女の介添えによって三三九度の盃を酌み交わします。
神職が三方にのせた、おふたりの指輪をお持ちします。まず新郎が取り上げて新婦の左手薬指に。次に新婦が新郎の左手薬指に同様に納めます。
新郎新婦が神前に進み、誓いの言葉である誓詞を奏上します。
新郎新婦が神前に進み、感謝と祈りを込めて玉串(神前にお供えする榊の枝)を奉り、二拝二拍手一拝の作法で神前を拝礼します。
両家の家族・親族が御神酒をいただき親族の固めの儀を行います。
神職が神饌を下げます。
斎主に合わせて、神前に向かい全員起立し、一礼をします。
神職及び新郎新婦、参列者が退席し、式がおひらきになります。